広告表示オプション(アセット)全13種類を設定おすすめ度別に紹介

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岡田 康佑

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「広告表示オプション(アセット)」って何?、どのように表示されるの?設定した方がいい?

リスティング広告を運用する時、このような疑問を感じる人も多いと思います。

結論からお伝えすると、広告表示オプション(アセット)は設定しておいたほうが良いです。
なぜなら、設定することでクリック率や成約率が上がった事例は多く存在するからです。

この記事では広告表示オプション(アセット)とは何か、どんな種類があるのか、種類ごとにどんな特徴があり、どのような時に設定するのが最適なのかについてご紹介します。

※なお「広告表示オプション」は「アセット」に統合され、より効率よく管理できるようになりました。Google広告の管理画面の表記も「アセット」に変わっています。

これまで、広告と広告表示オプションなどの管理は、キャンペーンの作成工程で別々の手順で行われていました。しかし、検索広告やP-MAXのキャンペーンを作成する際に、これらを同じステップで設定できるようになりました。

広告表示オプション(アセット)とは

広告表示オプション(アセット)とは、リスティング広告において、説明文とは別に追加のテキストや電話番号、サイトリンクなどの追加情報を掲載できる機能のことです。

取り扱う商材によって適したオプションは異なりますが、設定すれば広告の効果を上げるために役立つことは間違いありません。

広告表示オプション(アセット)を入れて改善した事例

広告表示オプション(アセット)の「サイトリンク」を入れて成果が改善した事例を紹介します。

【画像①】
※実際の管理画面を一部加工

画像①は「サイトリンク」ごとでもCPA(1件あたりの成約単価)の成果を見ても成果が違うことがわかります。

【画像②】
※実際の管理画面を一部加工

尚、画像①のサイトリンクが入っている広告グループ全体の成果が画像②の数値となっており、相対的に成果が良いサイトリンクもあることから、有効だということがわかります。

また、クリック率部分を見てもサイトリンクを含まない全体の数値が37.14%に比べ、サイトリンクが表示されている時のみのクリック率は38.24%となっており、(画像③参照)サイトリンクをつけたときのほうが高くなっていることがわかります。

【画像③】
※実際の管理画面を一部加工

広告表示オプション(アセット)が表示される条件

広告の占有率やクリック率向上を見込める広告表示オプション(アセット)ですが、設定したからといって常に表示されるわけではありません。
実際に表示されるかどうかは以下の3つの表示条件によって決まります。

広告の掲載順位

オプションは検索結果上部の限られたスペースに表示されるため、掲載順位が高い広告が優先して表示されます。

下位掲載の場合は表示される項目などが少なくなったり、全く表示されなくなったりします。

広告ランク

入札単価、オークション時の広告の品質などによって算出される広告ランクが一定以上の値でなければ表示されません。

そのため、オプションが表示されない場合は入札単価の引き上げや広告品質の改善が必要となります。

有効になっている他の広告表示オプション

表示される広告表示オプションとフォーマットの組み合わせはオークションごとに決定され、最も成果が良いものが選ばれます。

参考リンク:広告表示オプションの表示可能性を高める – Google 広告 ヘルプ

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広告表示オプションのおすすめ度

広告表示オプションにはたくさんの種類がありますが、全てを設定しなければならないわけではありません。

運用者の目線で見て、絶対に設定した方がいい「必須レベル」から、「利用頻度は少ないが設定したいレベル」までありますので、ご紹介します。

絶対に設定するべき(おすすめ度 ★★★★★)

画面占有率を高め、商品の特徴がわかりやすくなります。

・サイトリンク(旧: サイトリンク表示オプション)
・コールアウト(旧: コールアウト表示オプション)
・構造化スニペット(旧: 構造化スニペット表示オプション)

できれば設定したい(おすすめ度 ★★★★☆)

自社の情報が増え、信頼性が高まりやすくなります。
プロモーション表示オプションはセール時などに使用すると良いでしょう。

・電話(旧:電話番号表示オプション)
・価格(旧:価格表示オプション)
・住所(旧:住所表示オプション)
・プロモーション(旧:プロモーション表示オプション)
・画像
・ビジネスの名前
・会社のロゴ

利用頻度は少ないが設定したい(おすすめ度 ★★★☆☆)

扱っているサービスなどによるので使い所は少ないものの、該当項目があれば設定をおすすめします。

・アフィリエイトの住所(旧:アフィリエイト住所表示オプション)
・アプリ(旧:アプリリンク表示オプション)
・リードフォーム(旧:リードフォーム表示オプション)

広告表示オプション(アセット)ごとの特徴

サイトリンク ★★★★★

サイトリンクは、広告の下に追加でリンクを表示できる機能で、比較的よく利用されています。

表示される項目が多く、広告の掲載面積が他の広告表示オプション(アセット)と比べても大きくなるため目立ちます。

通常タイトル、説明文の広告表示の下にリンクテキストを作成し、任意のページに直接飛んでもらうことが可能なので、クリック率の向上も期待できます。

また、ランディングページ(1枚もののページ)のような、ページ内にリンクがない場合は小見出しにアンカーリンクを設定し、アンカーリンクごとURLを設定することで該当の箇所に遷移させることができます。

コールアウト ★★★★★

コールアウトは、サービス内容や特典の詳細情報を訴求したり、説明文の次に複数のキャッチフレーズを追加することに特化しています。

サイトリンクとの併用も可能で、通常の説明文では伝えきれないメリットや特徴を文字情報のみでアピールすることができます。

構造化スニペット ★★★★★

構造化スニペットは、テキスト広告の下に商品の要素やラインナップを掲載できる機能です。

違っている点としては、あらかじめGoogle広告から側から用意されている「ヘッダー」を選択する点で、「サービス」「ブランド」などの中から選択し、対応する値を入力することで様々な情報を一覧表示できるものです。

電話 ★★★★☆

電話は、スマートフォンなどのモバイル端末にタップできる電話番号や通話ボタンを広告の中に表示できる機能です。

PC版では表示URLの右側に、スマートフォン版では広告文の下に表示され、スマートフォンの場合そこから電話することが可能です。

価格 ★★★★☆

価格は、広告の下部に価格の情報と商品、サービスの詳細を一緒に表示できる機能です。

価格や商品詳細からユーザーを適切なページへ直接誘導できるため、成約までの道のりを短縮させることができます。

プロモーション ★★★★☆

プロモーションは、広告本文の下部に扱う商品、サービスの値引き情報を表示させられるアセットです。

検索結果ページの最上位または最下位に表示された時にのみ表示され、定期のイベントや季節の行事、セールなどを効果的にアピールすることができます。

住所 ★★★★☆

住所は、検索広告の下部に会社や店舗の住所、電話番号、地図などを追加で表示できる機能です。

ディスプレイネットワークやYouTube広告、GoogleMapの検索結果などに表示される可能性があり、ユーザーが関心を示している、または近くにいる場合に表示されます。

住所を利用するにはGoogleマイビジネスとGoogle広告の連携が必要です。

画像、ビジネスの名前、会社のロゴ ★★★★☆

画像表示オプション、会社のロゴ、ビジネス名を表示することによって、

アセットが無い広告より…

・信頼性を高められる。
・ビジュアルイメージを追加することで商品想起ができる。
・アセット表示によって広告枠が広がり、検索結果画面の占有率が上がる。

という効果が期待できるので、設定をした方がプラスに捉えられる要素があるかと考えます。

アフィリエイトの住所 ★★★☆☆

アフィリエイトの住所は、複数店舗を展開して商品を販売しているメーカーがユーザーに対して、最寄りの自社の商品を販売している店舗をお知らせできる機能です。
スマートフォンなどの端末の場合は、店舗までの経路も表示させることができます。

アプリ ★★★☆☆

アプリは、検索広告で表示されるサイトリンクとは別にアプリのダウンロードページへのリンクを表示させることができるアセットです。

この機能をiOSとandroidで一つずつ作った場合、端末のOSを自動で認識し、iPhoneならApp Store、android端末ならGoogle Playへのリンクが表示されます。

リードフォーム ★★★☆☆

リードフォームは検索広告の広告文の下にフォームを表示しユーザーが必要事項を入力することでサイトへ遷移せずとも簡単に「お問い合わせ」や「資料のダウンロード」などを行うことができる機能です。

Googleアカウントにログインしていて連絡先情報を登録しているユーザーの場合、1回タップするだけでフォームに情報を入力できます。

「この広告表示オプションとその他」で分割表示する方法

広告表示オプションの成果ですが、以下の部分から確認できます。
まず管理画面のTOPより、「広告とアセット」のボタンを押し、その中の「アセット」を押します。

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押すと設定されているサイトリンクのそれぞれの数値が見える画面に飛びます。
ただ、この画面の数値が広告表示オプション(アセット)の成果だと勘違いする方がいるのですが、この画面は広告表示オプション(アセット)が表示された時の全体の広告の成果にすぎませんので注意しましょう。

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「分割」を押し、「この広告表示オプションとその他」というボタンを押します。

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ここまで操作をすると「その他」と「この広告表示オプション」の項目で数値が分かれ、「この広告表示オプション」のラインの数値が広告表示オプション(アセット)単体の成果になります。

尚、その他に関しては広告表示オプション(アセット)が表示された時にその他の部分(例えば普通に広告をクリックされたなど)がクリックされた際の成果になります。

まとめ

商材に合った広告表示オプション(アセット)を追加することで、今までサイト流入に繋げられていなかったユーザーの獲得や、アカウント全体の質の底上げなどの成果の改善に繋がります。
また、設定することで以下のように表示された際の面の占有率や情報量が多くなります。

【広告表示オプション(アセット)なし】

【広告表示オプション(アセット)あり】このように広告表示オプション(アセット)は、

①広告をクリックする前に情報を与えることで、
より成約確度の高い人だけにクリックしてもらえる

②広告文だけでは伝えきれなかった魅力を伝えることができ、
ターゲットに気づきを与えられる

この2点のメリットがあり、設定するだけでも成果があがるとされます。
設定可能なアセットは積極的に設定していきましょう。

絶対に設定するべき(おすすめ度 ★★★★★)
・サイトリンク(旧: サイトリンク表示オプション)
・コールアウト(旧: コールアウト表示オプション)
・構造化スニペット(旧: 構造化スニペット表示オプション)

できれば設定したい(おすすめ度 ★★★★☆)
・電話(旧:電話番号表示オプション)
・価格(旧:価格表示オプション)
・住所(旧:住所表示オプション)
・プロモーション(旧:プロモーション表示オプション)
・画像
・ビジネスの名前
・会社のロゴ

利用頻度は少ないが設定したい(おすすめ度 ★★★☆☆)
・アフィリエイトの住所(旧:アフィリエイト住所表示オプション)
・アプリ(旧:アプリリンク表示オプション)
・リードフォーム(旧:リードフォーム表示オプション)

まだ使っていない設定がある場合は、上記のおすすめ度を参考に設定を進めてみてください。

そして、設定の有無によって確認するべき指標はCTRです。
設定することでCTRが上がれば、広告品質などで有利に働く可能性があり、CPCが安くなる可能性が望めます。

なお、並行して自動・手動入札の強弱の要素が加わるので、CPCへの影響度を管理画面で確認することが難しいですが、ロジック上は入札の際に有利になっているはずです。

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デジタルアスリート株式会社
ウェビナーマーケティング部 課長
レジャー業界に新卒で入社し7年勤務。内後半4年は販促、広報の責任者として従事し、施設の年間集客数を昨対比125%以上の増を3年連続で達成した。
その後デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社し、Web広告の運用やWeb広告を中心にWebマーケティングのコンサルティングなどを行っている。
コンサルに入り、2年で売上を6億→20億、集客数3万→10万に伸ばすなどの実績がある。
元々Webというよりオフラインの広告を扱うことが多かったためWeb広告は一つの手段として最適な案を考えるようにしている。相談に乗る、人に何かを教えるということが好き。
海鮮が好きなので車を出してでも近場の店より海沿いの店に行くことが多く、休日はよくドライブがてらどこかにいくかテニスをしている。

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